2020年07月28日

日本人の忘れもの

『日本人の忘れもの』
中西 進 著
ウェッジ文庫 刊
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 日本国語審議会委員、万葉集の研究者、文化勲章受賞者など数々の功績功労がある立派な人が書いた本。とはいえ、内容はすごく当たり前の話ばかり。確かに昭和から令和に移り、今や大正や明治の生まれの人が少なくなって来た時代には、昔の日本人が持っていた感性は、歳とともに失われて来たので、そうしたセンチメンタルな思いから書かれている気がする内容。
 つい、言いたくなる言葉に、『今の若者は・・・』があるけれど、古代ギリシア時代から、すでに、プラトンが、自分の弟子たちに向かって、同じような言葉を発していたようだから、いくら日本で、権威ある人といえども、自分より若い人達に向かって、習慣やマナーについて、いちいち口うるさく注意したくなるのも無理はない。
 ちなみに、プラトンの件は『アシモフの雑学コレクション』に載っている。(p.110)

この本の中で気になったのは、自殺者数だ。この本が書かれた当時で、約三万人に登る日本人が毎年自殺しているという。

posted by coichi at 01:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 気になる本

2020年07月21日

巨頭会談

『巨頭会談』
ビートたけし 著
新潮文庫 刊
平成元年17年12月1日発行
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 この本でビートたけしへの見方が変わった。
新潮文庫には、彼が書いた本が他に12冊ある。
えっ、そんなにあるの?と思った。

 『巨頭会談』ではいずれ劣らぬ各界の名物人が登場する。
内閣総理大臣        小泉純一郎
プロゴルファー       青木 功
最高検検事総長       原田明夫
プロ棋士          羽生善治
元プロ野球選手       金田正一
前自衛隊統幕議長      竹河内捷次
日本プロボクシング協会会長 ファイティング原田
部落解放同盟中央執行委員長 組坂繁之
日本相撲協会理事長     北の湖敏満
国立がんセンター総長    垣添忠生

 たいそうな顔ぶれである。この中で最も面白かったのは金田だ。巨人に入団して破格のピッチャーだったところに、長嶋が入団するが金田から見たら後輩だし、金田の投げる玉には全く当たらない。ところが新聞は金田の投球を褒めるのではなく、長嶋が三振したことがニュースになる。もらった給与は長嶋の数倍も多かった。しかし、当時の監督川上から肩たたきがあり、あっさり降板した。

 他にはファイティング原田との対話では、たけしの博学ぶりが遺憾なく発揮されていて、インタビューを受けている原田でさえ、本当にたけしさんボクシングのことをよく知ってますねと感心されている。当時の対戦相手、相手国の事情、試合内容のことまでたけしは随分と詳しい。

 時間があったらたけしさんの他の本にも挑戦するかもしれない。面白い時間が過ごせた。
         
posted by coichi at 23:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 昭和時代の思い出

縄文の生活誌

『縄文の生活誌』
岡村道雄 著
講談社 刊
2000年10月24日 第1刷発行
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 縄文時代の生活を再現して現代人に伝えようとしている。日本中に縄文時代があり、次に時代が経つと必然的に弥生時代になったと思っていたら違っていた。縄文は日本の東北、北陸を中心にその90%があり、残りは、九州、西日本、四国、近畿、東海、関東に10%あるに過ぎない。つまり東北の文化と言える。しかも、渥美半島と能登半島に線を引き、東日本と西日本に分けると、なんと縄文は東日本の文化ということになる。だから、東日本の焼き物と西日本の焼き物には絵柄の違いが存在する。
もしかすると、言葉は東と西では通じなかった可能性もあるかもしれない。
 北海道には縄文時代があり、本土が弥生になったとき、続縄文として縄文が続いていた。その後、アイヌが現れた。だから、アイヌは縄文的と言えるだろう。
 形質的に髭が濃く、輪郭がはっきりしていて、頭蓋骨に特徴のあるアイヌは現代日本人のDNAとは異なるらしい。
では、九州沖縄の人々とは何となく似ているが、DNA的には異なるらしい。
この人たちは、一体どこからやって来たのだろうか。
考古学的にはまだ解明できていないそうだ。
posted by coichi at 22:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 日本古代史